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テーマ
辞めさせてくれない会社2


事例
辞めたいと言ったら、売上補填しろと損害賠償を請求された


考察のポイント
退職の意思表示 奴隷契約



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勤めていた会社に損害賠償を請求された30代の男性です。

8年間勤めたIT企業を退職しました。

辞めるきっかけは、長時間労働。

課長に抜てきされ連日、深夜まで働きましたが業績は思うように上がらず、

過労から体調を崩すようになりました。

社長に、これ以上働けないと退職を申し出ましたが

思いとどまるよう言われたといいます。




「『そんなん認めへん』と、それだけですよ。

辞めることを撤回するまで部屋から出られない状態で、缶詰状態にされて。

『じゃあ、辞めへんねんな』と言われて『はい』と言うしかなかった。

部屋から出るには。

もう辞めれないんだと思いましたね。」




男性は、その後、うつ状態と診断され、出社するのをやめました。

すると、その2日後、会社から内容証明が送られてきました。

責任を果たさなければ損害賠償を請求する予定だと記されていました。



引用元
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3191/1.html
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ブラック企業として、公表してもいいくらいの悪質な会社ですね。

その後の結果は

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男性は弁護士に相談したうえで、退職届を提出しました。

その4か月後のことでした。

「訴状が家に届いたわけです。」

「京都地裁から?」

2000万円余りの損害賠償を求める会社からの訴えでした。



裁判で会社が提出した資料です。

男性が課長になった5年前から

会社の売り上げが大きく落ち込んだとしています。

業績の悪化は、

男性が管理業務や作業のノルマをこなす義務を怠ったためだと主張。

その損失に加え

男性の怠慢をカバーするために働いた役員らの給料

を支払うべきだと訴えています。





なぜ会社は裁判に踏み切ったのか。

会社は取材に対し、

損失を取り戻して残された社員を守るために裁判を起こしたとしたうえで、

男性を辞めさせなかったのではなく、慰留しただけだと話しました。

会社側の主張に対し、男性の弁護士は業績の低下は経営者の責任であり、

一社員に押しつけるのは不当だと主張しています。

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すごい会社です。

裁判の結果、どうなったかというと、

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京都地方裁判所は1審で会社の訴えを退け、逆に、

1000万円余りの未払い賃金を男性に支払うよう、会社に命じました。

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ね、労働者が勝ったでしょ。



裁判所は、

こんな悪徳企業からの不当な労働搾取に対しては厳しく対応しますから

会社がブラック企業だと思ったら、堂々と退職の意思表示をして

辞めていいんです。




社員が、会社の物を壊したら弁償することを求められても仕方ありません。

しかし、

社員が、売上を減らしてもその補填する義務は一切ありません。

そんな経営に関する損害賠償はただの辞めさせないための脅しです。



 
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